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病気の豆知識

バルボウイルス感染症について


パルボウイルス感染症は、子犬がかかる病気である。
ウイルスの感染部位によって、「心筋炎型」「腸炎型」 があり、心筋炎型は生後3〜9週間目の子犬が、
腸炎型は離乳期以降の子犬がかかりやすい。
そのうち、広く発生するのは腸炎型である。
発病するとわずか1〜2日で死亡することが多い恐ろしい病気である。


原因


 病原ウイルスは、1987年にはじめて発見された比較的新しいイヌパルボウイルスで、日本では1980年代のはじめに
 大流行したことがある。

 主な感染経路は、感染したイヌの便や嘔吐物、それらに汚染された食器、そして感染したイヌと接触した人の
 手指や衣類などで、それらに他のイヌが口や鼻をつけることにより感染(経口感染)する。

症状


 心筋炎型は、突然変異が現れる。悲鳴をあげたり、吐き気や不整脈が起こることもあるが、ほとんどはさっきまで
 元気だった子犬が急激に状態が悪くなって、呼吸困難で30分以内で急死してしまう
ことが多いので
 手の施しようがないのが現状である。

 一方、腸炎型は飼い主が気がつきやすい症状が現れる。感染後2日くらいで元気がなくなり、激しく嘔吐し、嘔吐がはじまって
 6〜24時間後から頻繁に下痢を起こす。便の色は、はじめは灰白色から黄灰白色で、次第にドロドロした粘液状になる。
 重症の時は、血液が混じり、場合によってはひどい悪臭もする。色はトマトジュースやトマトケチャップのようである。

 嘔吐と下痢が続き、体内の水分は失われ、脱水状態になってしまい、衰弱して死に至ることもある。
 食欲はなく、発熱することもある。

治療


 パルボウイルス感染症と診断されたら、他のイヌへの感染を防ぐため、すぐに感染したイヌを隔離して集中治療を行う。

 このウイルスに有効な抗生物質はないため、体力の回復をはかる治療が中心となる。乳酸リンゲルなどによる輸液や
 酸素吸入などにより、脱水症状からの回復に努めたり、さらには体力低下によって他の細菌に二次感染しないよう
 抗生物質を投与したり、腸の状態を整える健胃整腸剤を用いる。

 治療の間は嘔吐を抑えるために絶食させ、腸を休ませる。

 治療によって3〜4日間もちこたえれば、1週間程度で回復する。

予防


 混合ワクチン接種で予防できる。

 一般的には初回の接種は生後9〜10週目のときに受け、その3〜4週間後に2回目を接種する。
 また母犬から抗体をもらっている可能性がない(生後すぐに母犬から引き離された)場合は、生後2〜3週間目に初回の接種を行い
 その後3〜4週間後に2回目の接種をする。そして年1回の追加接種をしていくのが、最も普通の予防法である。

 パルボウイルスは、とても生命力が強く、体の外の環境中でも1年くらいは生きている。

 ウイルスの伝播を防ぐためには、パルボウイルス感染症が発生した犬舎、糞便、嘔吐物やウイルスに汚染されたと思われる
 すべてのものを完全消毒する。消毒はアルコールやクレゾール、石炭酸、逆性石けんなどでは効果がない。
 そこで家庭では、煮沸消毒するか、または薬局で市販されている次亜塩酸ナトリウム溶液を約30倍に薄めて用いると有効である。



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